久住、平治岳ー黒岳   平成25年5月5日    ルート図

コースタイム
男池駐車場6;00〜ソババッケ6;45〜大戸越7;30〜8;00平治岳8;10〜大戸越〜奥ゼリ9;25〜風穴9;45〜天狗岩10;40〜11;20高塚山11;45〜ソババッケ〜14;20駐車場

 
清流に歩き出しの元気をもらう
昨日、由布岳から移動して長者原駐車場に来た時はほぼ満車の状態で、はずれたところで車泊した。朝起きてみるとかなり減っていました。5時はもう明るい、三俣山の丸い三峰がどっしりと大きい、硫黄山の荒涼とした斜面とは対照的です。 

朝食前に男池の登山口に移動した。北側に回りこむに従い大船岳、平治岳が見えるようになってきた。今日の予定は平治岳ー大船岳のピストンでやや面白みに欠けると思いながら駐車場に着いた。出発準備中の人がいてご挨拶をすると、黒岳に登るとのことでした。全く眼中になかった山名です。地図を広げてみると平治岳大戸越付近でショートカット道で風穴方向に行かれそう、ピストンコースより面白そうだと食指が動いた。

平治岳で考えることにして出発した。
男池清掃管理所がしまっていたので協力金は払わずに入った。気持ちよい遊歩道を進むと小さな流れの上に橋が架かる。覗くと川底が見える。
清流を見ると何故かホッとします。朝いち、いい物を見せてもらったと気分良く歩を進めます。キランソの花畑の先に「かくし水」の案内を見つけた。倒木と苔むした石ころの間の樋に細い流れが見える。倒木に邪魔されて見逃しそうなところでした。

 
キランソウ
雑草の美しさ
 
大戸越
三俣山がでかい
 ソババッケという湿地に出た、水はないが丸太が飛び石として置かれていた。普段は水溜りなのかな?ここで風穴、黒岳の道が分岐していた。
右の平治岳の方向に進んだ。潅木帯の薮道は踏み跡が幾筋か出来ているが歩き易そうな道を取ると風穴への分岐がありました。

ここをたどれば黒岳に行かれることを確認し大戸越に出た。右が平治岳、左が北大船岳、正面には三俣山がどっしりと居座っていた。
高度が上がるに従い久住山の主峰たちの全容が見え出してきた。坊ガツルの湿原とその一角には色とりどりのテントが立ち並びまだ花が咲いているようです。周囲は茶色一色なのでとても目立っています。

平治岳は霧島ツツジの名所と聞いているがまだつぼみさえ見つけることが出来ません。ピンクに染まる斜面を想像しながら登ります。九州電力の登り専用と書かれた案内がでてきますが良く理解できません。
足元にピンクの花を見つけた。クサボケの花でした。良く見ると沢山咲いていました。


テントの花
 
 
クサボケ「霧島ツツジはまだですよ」


平治岳
 
偽ピークに騙され、気を取り直して本峰に着く。三俣山、久住山、中岳を一望する。お隣の大船山がとても大きいです。
その裾にちょっと遠慮気味に見えるのが黒岳だろうか。大船山は前回登ったのでパスして黒岳に行くことに決定する。

大戸越に戻り、来るとき確かめた風穴の分岐に向かうが潅木帯の踏み跡が錯綜してちょっと下りすぎ戻って分岐に着きました。
しっかりとした登山道はほぼ巻き道のゆるやかな登りで男池からの道に合流しました。ここが奥ゼリというところかな?2人連れの方が休憩してました。私も倒木に腰掛けて腹ごしらえをした。この間に4人ほどが登って行きました。平治岳よりも多い気がします。

登り切ると、窪地のようなところになり、大きな岩ゴーロ道です。石を飛び移りながら風穴までほとんど平坦な道です。
風穴を覗くと四角い穴の底は凍っているようで、不気味です。2本の残置ロープが垂れ下がっていたので降りることが出来るようです。
 
 
平治岳から
黒岳方面
 
天狗岩
風穴で直進は今水、岳麓寺へと案内がある。黒岳は左の急登を行くがここが難所です。ザレ場というか中程度の石ころがゴロゴロとしていて足の置き場に苦労しました。ゴーロ帯が終わるとやや歩きやすくなりますが急登は続いてます。
鞍部に出ると天狗別れで右の天狗岳に向かいました。

久住にこんな岩山があったのだと驚きながら登りきると、大岩が重なるだけの山頂でその岩に天狗と白ペンキで書かれていた。
のんびり できる場所はなく、直ぐに下山しました。

天狗別れに戻る。高塚山は山頂は薮と岩ですが休む場所は沢山有ります。昼食時で皆さん適当に座り込んで食事をしてました。
私もコーヒータイムとしたが天気が良すぎて暑いのがたまりません。大船岳、平治岳を眺めなおして下山しようとすると、単独女性が登ってきました。私と同じコースを歩いてきたようです。地元の方だったので下山後の温泉を教えてもらう。お勧めは鉄分の多い筌ノ口(うけのくち)温泉でした。読めないし聞いたことのない名前で忘れそうです。何回も頭の中で呟きながら歩くことになりました。

 
 
高塚山から
大船山と平治岳
 
男池遊歩道
ケヤキの巨木
 温泉を気にしすぎたあまり、大戸越への分岐である奥ゼリを見落として進んでしまった。なんとなく方向が違うと思い地図で確認していると先ほど、筌ノ口温泉を教えてくれた方が下りてきました。

ここからはご一緒に歩いてもらいました。ソババッケを過ぎ、かくし水でのどを潤す。遊歩道には草木の名札が付けられているのはありがたいです。大好きな雑木林が続く。クヌギ、コナラ、カエデなどの落葉木に若葉が茂り、差し込む初夏の淡い光は心身に癒しを与えてくれる。生き物の躍動が始まる季節だ!

男池に近くなると踏み跡が錯綜するようになってきた。今まで見たことのないケヤキの巨木が現れた。この付近からは観光客の領分になり、賑やかになった。男池湧水地に立ち寄る、湧き上がる清水に、チドリノキの柔らかい葉がやさしく傘となっていた。管理している方たちに感謝です。協力金100円は後払いしました

筌ノ口温泉まで誘導していただき無事に下山し、温泉に入れました。ご親切に感謝いたします。
おかげさまで気持ちよい充実した一日を過ごせました。
鄙びた公衆温泉が大好きな私名はピッタリでした。鉄分の多い温泉で湯上りがすっきりとした気持ちの良い泉質でした。(入浴料200円、安い!)

突き当りが 筌ノ口温泉